窓の種類と機能3-1
こんにちはFMILY-HOUSEの岡根です。
以前ブログの中で、家の窓の
「サッシ」と「ガラス」についてお伝えしましたが、
窓は形状によって使われ方も異なってきます。
<デザイン・形状>
窓のデザインや形状は、数多くあります。
窓のデザインや形状を選ぶ際には、デザイン性だけでなく、
空間に適した開閉方法かどうかや、開閉操作の使い勝手、
手入れ方法なども確認しておくことが大切です。
また、外からと室内側から両面からの
見え方を検討しておくことも大切です。
デザインや形状ごとにメリット・デメリットが存在します。
・引き違い窓
よく目にする開閉方式で、2枚以上の戸を溝やレールにはめ、
横方向に開閉する、障子や襖と同じ構造です。
ガラス戸、網戸など、複数の建具を重ねることが可能で、
空間の間仕切りにも使えます。
メリット: 窓回りをデザインする自由度が高い。
開閉の度合いを調節しやすい。
デメリット:外側のガラス面が掃除しにくい。
・上げ下げ窓
引き違い窓を縦型にしたような形の窓で、
2枚の戸を上下にスライドさせて開閉します。
外部から侵入することが難しい構造で、防犯性に優れる反面、
やや開閉しにくい作りでもあります。
また、窓の重量を考慮して設計しなければいけません。
メリット: 防犯性に優れる。
2枚とも稼動するタイプの場合、通気性が高い。
デメリット:窓の開け閉めがしにくい。
外側の面が掃除しにくい。
・縦すべり出し窓
ビジネスホテルなどでよく見かけるタイプで、
窓枠の上下に溝がついていて、この溝に沿わせて戸を押し出す形状です。
曇りガラスと組み合わせると、少し空いただけでは外から見えないので、
目隠し効果が高く、トイレなどに効果的です。
また、ストッパーを外せば戸が90度開き、外側の面にも手が届くため、
掃除のときに便利です。
メリット: 曇りガラスなどと組み合わせれば外から見えにくい。
外の風を室内に取り込みやすい。
外面の掃除がしやすい。
デメリット:開放時に雨が降ると、室内側の面も濡れる。
・横すべり出し窓
縦すべり出し窓を90度回転させた形状で、縦すべり出し窓と違い、
開放時にも雨が入っきにくいです。反面通気性能は縦すべりに劣ります。
メリット: 曇りガラスなどと組み合わせれば外から見えにくい。
開放時に雨が降っても、すぐには入ってこない。
デメリット:風通しは縦すべり出し窓の方が効率的。
・内倒し窓
水周りの換気用として使われることが多い窓で、
上部を倒して内側に開くタイプです。
曇りガラスなどを使えば、開いたときも外から見えません。
一方、開放時に雨が室内に降り込みやすいことや、
カーテンなどが取り付けられないことが難点です。
メリット: 曇りガラスなどと組み合わせれば外から見えない。
室外のスペースを気にせず設置できる。
デメリット:開放時に雨が室内に降り込みやすい。
カーテンやブラインドが取り付けられない。
・外倒し窓
火災時の排煙窓として設置されることが多く、
煙を外へ逃がすことに適した作りで、
飲食店の厨房や公共施設などにも使われています。
住宅では、高所での採光や換気に向いています。
しかし開放時に雨が降ると、
流れ込むようにして雨が入ってくるので注意が必要です。
メリット: 排煙に適している。
曇りガラスなどを使うことで外から見えない。
デメリット:開いているときに雨が降ると、室内に流れ込んでくる。
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